わかりやすいようにまとめてみました
表皮細胞のステロイドに関わるいろんな酵素や蛋白質、レセプターが出てくるので、まとめて図解してみました。多少は解り易くなるでしょうか?・・
これを照らし合わせながら、前回のお話をもう一度おさらいしてみます。
まず、ステロイド離脱後リバウンドが続いていて、回復した方。
リバウンド期と回復時の染色パターンを下に並べてみました。
まず、ステロイド離脱後リバウンドが続いていて、回復した方。
リバウンド期と回復時の染色パターンを下に並べてみました。
MLN64は表皮の真ん中あたりでのみ染まっていたのが、全層で染まるようになりました(ステロイド合成の回復)、HSD1は替わりません。HSD2はリバウンド期には基底層で濃く染まっていたのが、ほとんど染まらなくなりました(ステロイド長期外用によって亢進していた不活性化機序の消失)。コルチゾールはやや濃染しています。
レセプターについて。GRαは不変です。GRβは濃くなりました(ステロイド長期外用の影響が取れたと思われる)。MCRは薄くなっています(欠乏状態のステロイドを有効利用すべく発現していた補助的レセプターが不要になった)。
以上のように解釈されます。
次に、ステロイド外用からから離脱した方。外用時の無疹部、皮疹部、離脱一ヶ月目でやや落ち着いた時期のリバウンド紅斑部を順に並べます。
レセプターについて。GRαは不変です。GRβは濃くなりました(ステロイド長期外用の影響が取れたと思われる)。MCRは薄くなっています(欠乏状態のステロイドを有効利用すべく発現していた補助的レセプターが不要になった)。
以上のように解釈されます。
次に、ステロイド外用からから離脱した方。外用時の無疹部、皮疹部、離脱一ヶ月目でやや落ち着いた時期のリバウンド紅斑部を順に並べます。
MLN64は、外用時の無疹部では濃く染まっていますが、皮疹部では中層のみが濃く全体として薄くなっています。HSD2は皮疹部基底層で亢進しています。GRβは皮疹部で減弱しています。
ちょうど上のリバウンド→回復と逆のパターンです。
一ヵ月後の紅斑部では、離脱前の皮疹部と比較して、MLN64はやや濃くなって、HSD2は不変、コルチゾールはやや濃くなって、GRβもやや濃くなっています。
HSD2の回復がいちばん手ごわそうですね。ということは、HSD2の基底層での亢進が、リバウンドの本質なのかもしれません。
どうでしょうか?ちょっとは解りやすくなったでしょうか?
ちょうど上のリバウンド→回復と逆のパターンです。
一ヵ月後の紅斑部では、離脱前の皮疹部と比較して、MLN64はやや濃くなって、HSD2は不変、コルチゾールはやや濃くなって、GRβもやや濃くなっています。
HSD2の回復がいちばん手ごわそうですね。ということは、HSD2の基底層での亢進が、リバウンドの本質なのかもしれません。
どうでしょうか?ちょっとは解りやすくなったでしょうか?
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