クロフィブラート軟膏のパイロットスタディ・ケース8
4週間の試用を終えた8例目の方のケースレポートです。 30才台男性、ステロイド外用歴23年、中止後1.5年。
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【経過】 中1で発症、ステロイド外用開始。以降23年間外用。離脱時リバウンドあり。
【診断】依存・リバウンド。
【使用した軟膏】
0 week →2 weeksクロフィブラート入り軟膏120g
2 weeks →4 weeksクロフィブラート入り軟膏130g
【VAS判定】
患者側 0 week : 60、 2 week : 40、 4 week : 40
医師側 0 week :60、 2 week : 40、 4 week : 40
【総合判定】
クロフィブラート奏効。
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写真の経過は下のようです。ケース7の方と、よく似た皮疹であり経過です。やはり顔から退き始めました。
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【経過】 中1で発症、ステロイド外用開始。以降23年間外用。離脱時リバウンドあり。
【診断】依存・リバウンド。
【使用した軟膏】
0 week →2 weeksクロフィブラート入り軟膏120g
2 weeks →4 weeksクロフィブラート入り軟膏130g
【VAS判定】
患者側 0 week : 60、 2 week : 40、 4 week : 40
医師側 0 week :60、 2 week : 40、 4 week : 40
【総合判定】
クロフィブラート奏効。
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写真の経過は下のようです。ケース7の方と、よく似た皮疹であり経過です。やはり顔から退き始めました。
皮疹的には、浸出期を終えて、全体的な乾燥・萎縮が強い時期という感じです。
ケース3の方(→こちら)も、ステロイド外用25年、中止後2年なので、その点は似ているのですが、皮疹的には若干異なります。ケース3の方よりも、ケース8の方のほうが、全体的な皮膚の萎縮が強いです(皮膚が薄くなった結果、毛嚢や汗線などの皮膚付属器が浮き上がって細かくぶつぶつとした質感がある)。ケース3の方の湿疹の無い部の皮膚を見ると、ケース8ほど萎縮をきたしていないことが判ります(赤みのないところは柔らかく滑らか)。ケース7(→こちら)もケース8に似ていました。ケース3ではクロフィブラートが無効で、ケース7、8では有効です。なので、クロフィブラートは、萎縮(乾燥)系の皮膚の回復に向いているということなのかもしれません。
この方も、2週間の休薬ののち、1年間の長期試用に同意されました。
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以下、ここまで(n=8)のまとめです。
(1) 0週→2週(二重盲験)
白色ワセリン 有効 0 無効 3
クロフィブラート軟膏 有効 4 無効 1
(2) 0週→2週が白色ワセリンで無効であったうち、2→4週(クロフィブラート軟膏)で有効であったもの
3例中1例(有効率1/3)
2012.09.06
ケース3の方(→こちら)も、ステロイド外用25年、中止後2年なので、その点は似ているのですが、皮疹的には若干異なります。ケース3の方よりも、ケース8の方のほうが、全体的な皮膚の萎縮が強いです(皮膚が薄くなった結果、毛嚢や汗線などの皮膚付属器が浮き上がって細かくぶつぶつとした質感がある)。ケース3の方の湿疹の無い部の皮膚を見ると、ケース8ほど萎縮をきたしていないことが判ります(赤みのないところは柔らかく滑らか)。ケース7(→こちら)もケース8に似ていました。ケース3ではクロフィブラートが無効で、ケース7、8では有効です。なので、クロフィブラートは、萎縮(乾燥)系の皮膚の回復に向いているということなのかもしれません。
この方も、2週間の休薬ののち、1年間の長期試用に同意されました。
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以下、ここまで(n=8)のまとめです。
(1) 0週→2週(二重盲験)
白色ワセリン 有効 0 無効 3
クロフィブラート軟膏 有効 4 無効 1
(2) 0週→2週が白色ワセリンで無効であったうち、2→4週(クロフィブラート軟膏)で有効であったもの
3例中1例(有効率1/3)
2012.09.06