クロフィブラート軟膏のパイロットスタディ・補足4
先回紹介した、海外のかたの2週間目の経過写真が届きました。
2週目は1週目に引き続き、炎症がゆっくりと退いてきています。
この方は2週間目でいったん休薬して、リバウンドの有無を確認します。そのあと、彼女が同意すればですが、外用を再開し、2週外用→1週休薬を繰り返して、長期経過を確認します。
動物実験の結果から予想された通りに、ステロイドほどの効果は無いにしろ、リバウンドを起こさず、ゆっくりと湿疹を沈静化してくれるなら、朗報です。
上の写真は、クロフィブラートを外用した側(右手)ですが、反対側(左手)は、対照のために、白色ワセリン(基剤)を外用していました(下の写真)。
この方は2週間目でいったん休薬して、リバウンドの有無を確認します。そのあと、彼女が同意すればですが、外用を再開し、2週外用→1週休薬を繰り返して、長期経過を確認します。
動物実験の結果から予想された通りに、ステロイドほどの効果は無いにしろ、リバウンドを起こさず、ゆっくりと湿疹を沈静化してくれるなら、朗報です。
上の写真は、クロフィブラートを外用した側(右手)ですが、反対側(左手)は、対照のために、白色ワセリン(基剤)を外用していました(下の写真)。
1週間目は外用前よりも改善しています。2週目は1週目よりも若干悪いですが、外用前よりは良いです。
1週目が外用前よりも改善した理由は、1)白色ワセリンの保湿効果、2)たまたまこの期間に休暇で旅行したことによる生活環境の変化、3)右手に外用した効果が反対側にも及んだ(ステロイドを一部に外用すると、外用していない部位の湿疹も改善するという話はときどきあります)、の3つが原因として挙げられます。
2週間後と外用前との差が1)+3)で、2週後と1週後の差が2)であろうと、私は考えます。
右手(クロフィブラート外用側)では2週後は1週後よりも改善しています。左手の2週後と1週後の差、すなわち休暇から元の生活環境に戻ったストレス悪化分が、クロフィブラートで抑えられている、と判断します。
試用に参加した方々の経過は、まだ最初の2週間の外用が5人で終わったばかりで、誰が白色ワセリンで誰がクロフィブラート軟膏であったか、私にも解らない状況ですが、明らかに改善した・良くなったという方が2人いらっしゃいます。うち1名はTARCの値も数千から一気に正常値まで低下ました(もう1人はTARCはもともと低値)。この2人の外用していたのがクロフィブラート軟膏であれば、この軟膏には、動物実験の論文通り、一定の効果がある、ということです。
かぶれなどの副作用はまだ誰も生じていません。
とにかく、参加者が集まらないと、有効性の評価が出来ません。繰り返しになりますが、とくに名古屋近郊のかた、残りあと8名の申し込みをお待ちしております。 (注:試験は終了しました。現在は受け付けておりません。)
2012.08.07
1週目が外用前よりも改善した理由は、1)白色ワセリンの保湿効果、2)たまたまこの期間に休暇で旅行したことによる生活環境の変化、3)右手に外用した効果が反対側にも及んだ(ステロイドを一部に外用すると、外用していない部位の湿疹も改善するという話はときどきあります)、の3つが原因として挙げられます。
2週間後と外用前との差が1)+3)で、2週後と1週後の差が2)であろうと、私は考えます。
右手(クロフィブラート外用側)では2週後は1週後よりも改善しています。左手の2週後と1週後の差、すなわち休暇から元の生活環境に戻ったストレス悪化分が、クロフィブラートで抑えられている、と判断します。
試用に参加した方々の経過は、まだ最初の2週間の外用が5人で終わったばかりで、誰が白色ワセリンで誰がクロフィブラート軟膏であったか、私にも解らない状況ですが、明らかに改善した・良くなったという方が2人いらっしゃいます。うち1名はTARCの値も数千から一気に正常値まで低下ました(もう1人はTARCはもともと低値)。この2人の外用していたのがクロフィブラート軟膏であれば、この軟膏には、動物実験の論文通り、一定の効果がある、ということです。
かぶれなどの副作用はまだ誰も生じていません。
とにかく、参加者が集まらないと、有効性の評価が出来ません。繰り返しになりますが、とくに名古屋近郊のかた、残りあと8名の申し込みをお待ちしております。 (注:試験は終了しました。現在は受け付けておりません。)
2012.08.07