クロフィブラート軟膏長期試用開始後の経過
先にまとめたように(→こちら)、9名の方に、クロフィブラート軟膏の長期試用をお願いしています。3ヶ月ほど経ったので、順次外用を中止して、再燃までの日数・程度を確認しています。
まず、ケース7の方ですが、この方は9月に雑草の花粉が原因?と推定される悪化があり(→こちら)、これをヘルペスの感染症と勘違いして、かかりつけの皮膚科の先生(クロフィブラート試用には理解のある方です)と相談の上、外用を中断しました。
その後クロフィブラート軟膏を再開したのですが、おそらくは抗原暴露のため、IgEが急上昇しており、それは12月になってもまだ低下していませんでした(皮疹はクロフィブラート軟膏に反応して再び改善しました)。
その条件下で、クロフィブラートを中止してみたのですが、2~3日で再燃してしまいました。
年明けにプチ同窓会的な集まりがあるとの事なので、とりあえずクロフィブラートは再開して、年明けにまた相談しましょう、ということになっています。
もう一人、ケース1の方(→こちら)は、クロフィブラートにも反応がよく、猫も隔離して、調子が良かったのですが、秋ごろ「ステロイド外用を試みたい」との申し出がありました。
「現在、クロフィブラートの長期試用中で、経過判定が出来にくくなるし、そもそもかなり効いていると思われるから、もうしばらく我慢して付き合ってもらえないか?」と、お願いして、いったんは了解されたのですが、やはりどうしても使いたいとのことで、仕方なく差し上げることにしました。(この辺が、昔から私の弱いところで、患者個々の事情や意向を尊重するあまり、なかなか均質なデータが集まらない)
彼の気持ちはわからなくはないのです。私に「ステロイド依存ではない」と診断された(→こちら)以上は、一刻も早く回復したい。そのためにステロイドのほうがクロフィブラートよりも効果が強いなら是非使いたい、ということでしょう。
しかし、すぐにステロイドの使用は止めてしまったようです。期待したほどには劇的ではなかったからかと思われます。再びクロフィブラートに戻りました。
しばらくしてから、彼の母親からメールが来ました。
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ケース1の○○の母です。実は、12/6から酷い状態になり、寝込んでしまいました。部屋に行っても毛布をかぶっているので皮膚の状態は見れませんが、シーツも一面、血と汁の塊がびっしりです。(裸で寝ているので)以前もこのような悪化は周期的にありましたが、彼の場合、「ちょっと調子が悪くなったかなぁ」ではなく、一晩で一気に汁まみれの状態に悪くなります。クロフィブラートを始めてからはこの悪化はしばらく無かったので、本人もかなり落ち込んでいるんだと思います。原因は、先日、8月から入院していた私の母がガンで亡くなり、先生の所に伺った12/1が通夜でしたが、11月からは私に代わって家の事や買い物など、よくやってくれて疲れてしまったのかも知れませんし、ばあちゃんが死んだショックなのか、本人の希望で使い始めたステロイドの影響なのか、季節的なものかはわかりませんが、本人は「またこんなになって、迷惑掛けてごめん。」とふとんを被って泣いていました。気持ちに体が付いていかず悔しいんだと思います。こんな状態なので、クロフィブラートはしばらく使えておりません。連絡が遅くなり、すみません。先生の所へ伺うのも、少し時間が掛かりそうです。また連絡いたします。
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以上、ケース1と7の経過から解ることは、
「クロフィブラートを外用していても、急な悪化は起こりうる」
ということです。
そして、クロフィブラート外用中に、このような急な悪化に見舞われると、患者はクロフィブラートを中止してしまう傾向がありそうだ、ということです。
クロフィブラートによるかぶれが疑われる場合には、これを中止すべきですが、かぶれの場合はこのような急激な悪化には通常なりません(ケース19→こちら)
ほかの長期試用中の方々も、今後なにかの拍子に急に悪化することは十分考えられますが、すぐに当方にご連絡(電話)いただき、出来れば当院までお越しください。なるべくクロフィブラートは続ける方向で対策を考えたいと考えます。悪化時にクロフィブラートまで止めてしまうと、そのことによって余計に悪化してしまうと考えられます。
ケース1の方は、その後連絡が取れていませんが、ここを読んでいたら、是非ご連絡ください。
※ここを読んで「ステロイドのリバウンド」も同じことではないのか?と疑問を抱かれる方がいるかもしれませんが、クロフィブラートの上記2例は、クロフィブラートで良好→突然悪化→驚いてクロフィブラート中止→さらなる悪化、です。ステロイド依存(リバウンド)では、徐々に「塗っても効かなくなる」感が強まります。直前および中止後の皮疹が独特な点でも異なります。
そのほかの方々もケース2とケース18を除いて中止後の確認が取れています(ケース2は近日来院予定。ケース18はまだ3ヶ月経っていない)。だいたい似た傾向です。
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ケース8の○○です
辞めてからちょうど一週間過ぎくらいから皮膚の状態が悪化してきました。
痒みは止めた日から徐々にひどくなってきました。
当方の判断で10日目の昨日30日から再開してしまいました。
もっと伸びると思っていたのですが、季節のせいかもしれません。
昨年は治験に参加でき、皮膚の状態が良くなり嬉しい一年でした。
今年も宜しくお願い致します。
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ケース9の○○です。レポートします。
12月17日(月)から、クロフィブラート入りワセリンをやめて、ワセリンだけを使っていました。皮膚が柔らかくなって、皮膚落ちが少し多くなってきました。不快ではなかったので、そのままワセリンだけを使っていました。
年末に家族旅行で東京方面に行き、ホテルで3泊しました。その間もワセリンだけを使っていましたが、ホテルの部屋の乾燥や、疲れからか、皮膚の状態が悪くなった(皮膚が薄くなってきた感じ)ので、1月1日から、クロフィブラート入りワセリンを使い始めました。少し落ち着いてきました。
クロフィブラート入りワセリンは、皮膚が厚くなる感じがします。 (注:これはとても興味深い報告です。ステロイド依存=リバウンドは、まさに皮膚の萎縮が関係していると考えられているからです)
依存してはいけないので、様子を見て、少しずつ、クロフィブラート入りワセリンの量を減らしていこうと思っています。
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(ケース11)あけましておめでとうございます。
昨年は、娘(ケース12)ともどもお世話になりました。お陰様で、例年よりも落ち着いた気持ちの良い日々が過ごせました。本当に感謝しています。
さて、クロフィブラートをやめてワセリンで一週間過ごした後の状態ですが、娘は特に変化なく、調子のいい状態が続いているので、今はまだワセリンのみでいい状態を保っています。
私はやっぱり手の甲と、足首の周辺が若干悪化した感じで、口の周りも乾燥した感じがあるので多分見た目的にはそれほど変化はないと思いますが、一週間経過後、クロフィブラートに戻しました。
毎年春から夏にかけて一番ひどい時期なので、今年は乗りきれるといいな。と思っています。
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こんにちは。 ケース13の○○です。
経過報告させていただきます。
前回(12月17日)に伺った時にアドバイスいただいたように、クロフィブラートをワセリンに変えて様子を観察していましたが 一週間とたたないうちに悪化してきましたので 今はステロイドとクロフィブラートを併用してコントロールしています。
ステロイドを使用し3日ほどで症状が消え クロフィブラートで維持する といった使い方です。ステロイドは9月に頂いた顔用5本のうち現在4本目使用中、体用5本中4本目使用中です。(注: この方は依存に陥っておらず顔面の湿疹が精神的に耐えられないタイプなので、ステロイド外用を併用しながらのフォローです→こちら)
年末年始に悪化するのもいやなので 当分クロフィブラートとステロイド併用したいと思います。
調子の良い時に またワセリンだけに切り替え 経過観察したいと思います。
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皆さん、かなり良くなってきています。見た目、ほとんどアトピーとわからないレベルです。それだけに、中止後、一週間ほどで再燃してくることが確認されると、がっかりされるようですが、まあ、考えようで、「やはりクロフィブラートは効いているのだ」という確認が出来たのですから、良しとしましょう。
中止→再燃までの日数・程度確認をする目的は、もし、依存性があるなら、これが短縮し、程度も強くなってくるはずだ、と考えるからです。逆に、延長し、程度が軽くなってくれば、軽快(治癒)傾向にある、とも言える訳ですが、3ヶ月時点では、まだそこまではいかないようです。
最初に紹介したケース7の方は、中止後再燃が早いようですが、これはおそらく、依存傾向が生じてきているのではなくて、9月の悪化因子暴露によるIgEの上昇が関係してるのだろうと推定します。逆に考えると、ケース11、12の方々は、例年初夏に悪化傾向のようですから、現時点での軽快が、本当に軽快と言えるかは、次の夏を経るまでわかりません。
今回は血液検査はしませんでした。季節のバイアスが入って、比較が成立しないと考えたからです。外用開始からちょうど一年後(同じ季節ということ)、および、そこから2週間、これはきっちり軟膏を止めてみていただいた後のIgEとTARCを確認して、治癒傾向、および依存性の有無の確認にしようと考えます。
下は、長期試用の方ではありませんが、ステロイド皮膚症のケース17の方(→こちら)の経過です。ステロイド皮膚症の自然寛解の様子がよく記述されていると思うので、参考までに紹介しておきます。
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ケース17です。
昨年冬から入浴を開始し、だいぶ調子よい生活を送っていましたが、年末(クリスマス時期)に久しぶりに石鹸を使用して以降、かなり 肌の調子を崩してしまい久しぶりに3日間眠れず、綿のスパッツもはけずに ゆるゆるズポンをはいてなんとか過ごしてきましたが、緩やかに回復しだいぶ調子を取り戻しました。 今もたまに眠れない日もありますが、おととしのまったく眠れない、皮膚がいたくて仕方ない日々を思えば楽です。
見た目もひざ付近は象ちっくです。まだまだ昔の肌ではありませんが 緩やかに回復していると思います。
保湿は基本的にしていませんが、マッサージにオイルを使う程度には使っています。(調子を崩したときは中止しました)
取り急ぎ、近況報告です。
先生もよいお年をお迎えください。
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2013.01.07
まず、ケース7の方ですが、この方は9月に雑草の花粉が原因?と推定される悪化があり(→こちら)、これをヘルペスの感染症と勘違いして、かかりつけの皮膚科の先生(クロフィブラート試用には理解のある方です)と相談の上、外用を中断しました。
その後クロフィブラート軟膏を再開したのですが、おそらくは抗原暴露のため、IgEが急上昇しており、それは12月になってもまだ低下していませんでした(皮疹はクロフィブラート軟膏に反応して再び改善しました)。
その条件下で、クロフィブラートを中止してみたのですが、2~3日で再燃してしまいました。
年明けにプチ同窓会的な集まりがあるとの事なので、とりあえずクロフィブラートは再開して、年明けにまた相談しましょう、ということになっています。
もう一人、ケース1の方(→こちら)は、クロフィブラートにも反応がよく、猫も隔離して、調子が良かったのですが、秋ごろ「ステロイド外用を試みたい」との申し出がありました。
「現在、クロフィブラートの長期試用中で、経過判定が出来にくくなるし、そもそもかなり効いていると思われるから、もうしばらく我慢して付き合ってもらえないか?」と、お願いして、いったんは了解されたのですが、やはりどうしても使いたいとのことで、仕方なく差し上げることにしました。(この辺が、昔から私の弱いところで、患者個々の事情や意向を尊重するあまり、なかなか均質なデータが集まらない)
彼の気持ちはわからなくはないのです。私に「ステロイド依存ではない」と診断された(→こちら)以上は、一刻も早く回復したい。そのためにステロイドのほうがクロフィブラートよりも効果が強いなら是非使いたい、ということでしょう。
しかし、すぐにステロイドの使用は止めてしまったようです。期待したほどには劇的ではなかったからかと思われます。再びクロフィブラートに戻りました。
しばらくしてから、彼の母親からメールが来ました。
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ケース1の○○の母です。実は、12/6から酷い状態になり、寝込んでしまいました。部屋に行っても毛布をかぶっているので皮膚の状態は見れませんが、シーツも一面、血と汁の塊がびっしりです。(裸で寝ているので)以前もこのような悪化は周期的にありましたが、彼の場合、「ちょっと調子が悪くなったかなぁ」ではなく、一晩で一気に汁まみれの状態に悪くなります。クロフィブラートを始めてからはこの悪化はしばらく無かったので、本人もかなり落ち込んでいるんだと思います。原因は、先日、8月から入院していた私の母がガンで亡くなり、先生の所に伺った12/1が通夜でしたが、11月からは私に代わって家の事や買い物など、よくやってくれて疲れてしまったのかも知れませんし、ばあちゃんが死んだショックなのか、本人の希望で使い始めたステロイドの影響なのか、季節的なものかはわかりませんが、本人は「またこんなになって、迷惑掛けてごめん。」とふとんを被って泣いていました。気持ちに体が付いていかず悔しいんだと思います。こんな状態なので、クロフィブラートはしばらく使えておりません。連絡が遅くなり、すみません。先生の所へ伺うのも、少し時間が掛かりそうです。また連絡いたします。
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以上、ケース1と7の経過から解ることは、
「クロフィブラートを外用していても、急な悪化は起こりうる」
ということです。
そして、クロフィブラート外用中に、このような急な悪化に見舞われると、患者はクロフィブラートを中止してしまう傾向がありそうだ、ということです。
クロフィブラートによるかぶれが疑われる場合には、これを中止すべきですが、かぶれの場合はこのような急激な悪化には通常なりません(ケース19→こちら)
ほかの長期試用中の方々も、今後なにかの拍子に急に悪化することは十分考えられますが、すぐに当方にご連絡(電話)いただき、出来れば当院までお越しください。なるべくクロフィブラートは続ける方向で対策を考えたいと考えます。悪化時にクロフィブラートまで止めてしまうと、そのことによって余計に悪化してしまうと考えられます。
ケース1の方は、その後連絡が取れていませんが、ここを読んでいたら、是非ご連絡ください。
※ここを読んで「ステロイドのリバウンド」も同じことではないのか?と疑問を抱かれる方がいるかもしれませんが、クロフィブラートの上記2例は、クロフィブラートで良好→突然悪化→驚いてクロフィブラート中止→さらなる悪化、です。ステロイド依存(リバウンド)では、徐々に「塗っても効かなくなる」感が強まります。直前および中止後の皮疹が独特な点でも異なります。
そのほかの方々もケース2とケース18を除いて中止後の確認が取れています(ケース2は近日来院予定。ケース18はまだ3ヶ月経っていない)。だいたい似た傾向です。
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ケース8の○○です
辞めてからちょうど一週間過ぎくらいから皮膚の状態が悪化してきました。
痒みは止めた日から徐々にひどくなってきました。
当方の判断で10日目の昨日30日から再開してしまいました。
もっと伸びると思っていたのですが、季節のせいかもしれません。
昨年は治験に参加でき、皮膚の状態が良くなり嬉しい一年でした。
今年も宜しくお願い致します。
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ケース9の○○です。レポートします。
12月17日(月)から、クロフィブラート入りワセリンをやめて、ワセリンだけを使っていました。皮膚が柔らかくなって、皮膚落ちが少し多くなってきました。不快ではなかったので、そのままワセリンだけを使っていました。
年末に家族旅行で東京方面に行き、ホテルで3泊しました。その間もワセリンだけを使っていましたが、ホテルの部屋の乾燥や、疲れからか、皮膚の状態が悪くなった(皮膚が薄くなってきた感じ)ので、1月1日から、クロフィブラート入りワセリンを使い始めました。少し落ち着いてきました。
クロフィブラート入りワセリンは、皮膚が厚くなる感じがします。 (注:これはとても興味深い報告です。ステロイド依存=リバウンドは、まさに皮膚の萎縮が関係していると考えられているからです)
依存してはいけないので、様子を見て、少しずつ、クロフィブラート入りワセリンの量を減らしていこうと思っています。
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(ケース11)あけましておめでとうございます。
昨年は、娘(ケース12)ともどもお世話になりました。お陰様で、例年よりも落ち着いた気持ちの良い日々が過ごせました。本当に感謝しています。
さて、クロフィブラートをやめてワセリンで一週間過ごした後の状態ですが、娘は特に変化なく、調子のいい状態が続いているので、今はまだワセリンのみでいい状態を保っています。
私はやっぱり手の甲と、足首の周辺が若干悪化した感じで、口の周りも乾燥した感じがあるので多分見た目的にはそれほど変化はないと思いますが、一週間経過後、クロフィブラートに戻しました。
毎年春から夏にかけて一番ひどい時期なので、今年は乗りきれるといいな。と思っています。
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こんにちは。 ケース13の○○です。
経過報告させていただきます。
前回(12月17日)に伺った時にアドバイスいただいたように、クロフィブラートをワセリンに変えて様子を観察していましたが 一週間とたたないうちに悪化してきましたので 今はステロイドとクロフィブラートを併用してコントロールしています。
ステロイドを使用し3日ほどで症状が消え クロフィブラートで維持する といった使い方です。ステロイドは9月に頂いた顔用5本のうち現在4本目使用中、体用5本中4本目使用中です。(注: この方は依存に陥っておらず顔面の湿疹が精神的に耐えられないタイプなので、ステロイド外用を併用しながらのフォローです→こちら)
年末年始に悪化するのもいやなので 当分クロフィブラートとステロイド併用したいと思います。
調子の良い時に またワセリンだけに切り替え 経過観察したいと思います。
ーーーーー
皆さん、かなり良くなってきています。見た目、ほとんどアトピーとわからないレベルです。それだけに、中止後、一週間ほどで再燃してくることが確認されると、がっかりされるようですが、まあ、考えようで、「やはりクロフィブラートは効いているのだ」という確認が出来たのですから、良しとしましょう。
中止→再燃までの日数・程度確認をする目的は、もし、依存性があるなら、これが短縮し、程度も強くなってくるはずだ、と考えるからです。逆に、延長し、程度が軽くなってくれば、軽快(治癒)傾向にある、とも言える訳ですが、3ヶ月時点では、まだそこまではいかないようです。
最初に紹介したケース7の方は、中止後再燃が早いようですが、これはおそらく、依存傾向が生じてきているのではなくて、9月の悪化因子暴露によるIgEの上昇が関係してるのだろうと推定します。逆に考えると、ケース11、12の方々は、例年初夏に悪化傾向のようですから、現時点での軽快が、本当に軽快と言えるかは、次の夏を経るまでわかりません。
今回は血液検査はしませんでした。季節のバイアスが入って、比較が成立しないと考えたからです。外用開始からちょうど一年後(同じ季節ということ)、および、そこから2週間、これはきっちり軟膏を止めてみていただいた後のIgEとTARCを確認して、治癒傾向、および依存性の有無の確認にしようと考えます。
下は、長期試用の方ではありませんが、ステロイド皮膚症のケース17の方(→こちら)の経過です。ステロイド皮膚症の自然寛解の様子がよく記述されていると思うので、参考までに紹介しておきます。
-----
ケース17です。
昨年冬から入浴を開始し、だいぶ調子よい生活を送っていましたが、年末(クリスマス時期)に久しぶりに石鹸を使用して以降、かなり 肌の調子を崩してしまい久しぶりに3日間眠れず、綿のスパッツもはけずに ゆるゆるズポンをはいてなんとか過ごしてきましたが、緩やかに回復しだいぶ調子を取り戻しました。 今もたまに眠れない日もありますが、おととしのまったく眠れない、皮膚がいたくて仕方ない日々を思えば楽です。
見た目もひざ付近は象ちっくです。まだまだ昔の肌ではありませんが 緩やかに回復していると思います。
保湿は基本的にしていませんが、マッサージにオイルを使う程度には使っています。(調子を崩したときは中止しました)
取り急ぎ、近況報告です。
先生もよいお年をお迎えください。
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2013.01.07