cam_engl氏のブログの誤り・その4
cam_engl氏がブログ記事を更新した(→こちら)
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この経緯というか事情を説明したいのだが、私にしても、おそらくRapaportにしても、現に目の前にいる患者の病態を説明するための材料として、Kligmanらの論文を引用する以外に無かったのだ。すなわち「拡大解釈」というと、あたかも意図的にこじつけて当てはめたような語感を持つが、そうではなく、眼の前の患者のまったく説明のつかない病態を前にして、既存の知識ではKligmanらのSteroid addictionの重症型としか、臨床医として解釈のしようが無かった、ということだ。
もしKligmanらの報告が無かったら、何かまったく新しい別の名前で呼んでいたかもしれない。
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この経緯というか事情を説明したいのだが、私にしても、おそらくRapaportにしても、現に目の前にいる患者の病態を説明するための材料として、Kligmanらの論文を引用する以外に無かったのだ。すなわち「拡大解釈」というと、あたかも意図的にこじつけて当てはめたような語感を持つが、そうではなく、眼の前の患者のまったく説明のつかない病態を前にして、既存の知識ではKligmanらのSteroid addictionの重症型としか、臨床医として解釈のしようが無かった、ということだ。
もしKligmanらの報告が無かったら、何かまったく新しい別の名前で呼んでいたかもしれない。
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氏のコメント欄に記しておいたので、いずれ反映されると思うが、榎本と同様のケースの報告は海外でももちろんある(→こちら)。そして、その論文の文脈では、やはりKligmanらのSteroid addictionの概念(氏の言う「狭義のステロイド依存」の延長線上にあることが示唆されている。
榎本先生も、本文中で、ステロイド酒さとの関連、すなわち「全身性のステロイド酒さ」について言及している。すなわち、この病態に臨床で接した皮膚科医は、全て同じ直観で持って、「狭義のステロイド依存」の重症型と感じる、ということだ。
おそらく、cam_engl氏は、この病態に接した経験が無いのだろう。
また、氏はさらっと書き流しているが、榎本のケースが、日本で報告されたという意味を考えていただきたい。以前から記しているが、1970年代から80年代にかけて、国民皆保険の日本では、かって、薬剤を処方すれば処方するほど医療機関の収益があがるという構造であった(現在は異なる)。その結果が90年代以降の状況だ。榎本と同様の重症例は、当時、私も数百例レベルで経験した。
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氏のコメント欄に記しておいたので、いずれ反映されると思うが、榎本と同様のケースの報告は海外でももちろんある(→こちら)。そして、その論文の文脈では、やはりKligmanらのSteroid addictionの概念(氏の言う「狭義のステロイド依存」の延長線上にあることが示唆されている。
榎本先生も、本文中で、ステロイド酒さとの関連、すなわち「全身性のステロイド酒さ」について言及している。すなわち、この病態に臨床で接した皮膚科医は、全て同じ直観で持って、「狭義のステロイド依存」の重症型と感じる、ということだ。
おそらく、cam_engl氏は、この病態に接した経験が無いのだろう。
また、氏はさらっと書き流しているが、榎本のケースが、日本で報告されたという意味を考えていただきたい。以前から記しているが、1970年代から80年代にかけて、国民皆保険の日本では、かって、薬剤を処方すれば処方するほど医療機関の収益があがるという構造であった(現在は異なる)。その結果が90年代以降の状況だ。榎本と同様の重症例は、当時、私も数百例レベルで経験した。
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「ステロイド外用で起こる有害な反応の全てを、ステロイド依存という言葉に込めている」などという事実はないし、そのように読み取れる文章を私はただの一度も書いたことが無い。私なりにこの「ステロイド依存」という言葉の扱いには気を遣ってきた。氏の上記記述は、非常に不快だし、誤解をまねくものだ。削除訂正願いたい。
また「病態は異なっており」と記しているが、氏が引用したJAADの論文中においても、KligmanとRapaportのケースは「Steroid addiction」の一項目としてまとめられている。これは、多くの皮膚科医が、これらは同じ病態と考えているということだ。
この病態の連続性を理解するために、私が以前記した「仮説」 を再掲しておく。
「ステロイド外用で起こる有害な反応の全てを、ステロイド依存という言葉に込めている」などという事実はないし、そのように読み取れる文章を私はただの一度も書いたことが無い。私なりにこの「ステロイド依存」という言葉の扱いには気を遣ってきた。氏の上記記述は、非常に不快だし、誤解をまねくものだ。削除訂正願いたい。
また「病態は異なっており」と記しているが、氏が引用したJAADの論文中においても、KligmanとRapaportのケースは「Steroid addiction」の一項目としてまとめられている。これは、多くの皮膚科医が、これらは同じ病態と考えているということだ。
この病態の連続性を理解するために、私が以前記した「仮説」 を再掲しておく。
元記事は→こちらにある。
上記仮説を念頭に、cam_engl氏のブログ記事の、
上記仮説を念頭に、cam_engl氏のブログ記事の、
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を見て欲しい。氏が「依存ではない」としているこれら患者の訴えが、いずれも依存の一面でありうることが解るだろう。
・・というか、Kligman、Rapaport、榎本の一連の論文を読んで、「これらはまったく別の病態だ」と言ったり、上記のように「これらが依存?」と書いているところから察すると、氏は本当にこれら一連の病態を、ひとつのつながりとして理解できないのかもしれない。
もしそうなら、氏は皮膚科医ではないのかもしれない。皮膚科の基礎知識があれば、自ずからこれら一連のつながりは洞察できるはずだからだ。
cam_engl氏のブログ記事の以下の部分、
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を見て欲しい。氏が「依存ではない」としているこれら患者の訴えが、いずれも依存の一面でありうることが解るだろう。
・・というか、Kligman、Rapaport、榎本の一連の論文を読んで、「これらはまったく別の病態だ」と言ったり、上記のように「これらが依存?」と書いているところから察すると、氏は本当にこれら一連の病態を、ひとつのつながりとして理解できないのかもしれない。
もしそうなら、氏は皮膚科医ではないのかもしれない。皮膚科の基礎知識があれば、自ずからこれら一連のつながりは洞察できるはずだからだ。
cam_engl氏のブログ記事の以下の部分、
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この例えには、読者をミスリードしようという意図を私は強く感じる。UFOが存在しないことを明言する科学者は多いが、ステロイド依存が存在しないことを明言する医師を私は知らない。気がついていないか、黙して語らないだけだ。唯一、cam_engl氏だけが、ブログで「ステロイド外用は依存しない」と明言している。
UFOを見たと騒いでいる少数派はcam_engl氏のほうだ。いい加減に自分がどんなピエロを演じているのか、気がつくべきだ。
2013.02.07
UFOを見たと騒いでいる少数派はcam_engl氏のほうだ。いい加減に自分がどんなピエロを演じているのか、気がつくべきだ。
2013.02.07