cam_engl氏のブログの誤り・その5
cam_engl氏がブログ記事をに追記した(→こちら)ので反論を記しておく。
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また間違ったことを記している。榎本の論文の7例中2例は、どうしても副腎不全が証明できなかった(しかし全身性のCorticoid withdrawal syndromeの臨床像であった)例だ。この2例はRapaportのRed burning skin sundromeに当たる。そしてRapaportはレーザー術後に顔に外用したステロイドによる酒さ様皮膚炎の重症型としてRed burning skin sundromeを報告した。結びつかないと主張する方が無理だ。少なくとも論文の著者たちは結び付けている。でなければ、榎本先生は副腎不全を証明できなかったケースを、論文に載せないだろう。
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また間違ったことを記している。榎本の論文の7例中2例は、どうしても副腎不全が証明できなかった(しかし全身性のCorticoid withdrawal syndromeの臨床像であった)例だ。この2例はRapaportのRed burning skin sundromeに当たる。そしてRapaportはレーザー術後に顔に外用したステロイドによる酒さ様皮膚炎の重症型としてRed burning skin sundromeを報告した。結びつかないと主張する方が無理だ。少なくとも論文の著者たちは結び付けている。でなければ、榎本先生は副腎不全を証明できなかったケースを、論文に載せないだろう。
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私は、多毛や易感染性について、これをステロイド依存の一面だとは言わない。ほかの多くの副作用が、ステロイド依存の観点から説明可能だ、という主張のどこがおかしいのか?
そのような私の主張から「ステロイドで何かしらの副作用が出たら、ほぼステロイド依存ということになってしまう」と導くのは、まさに拡大解釈というものだ。論理的に氏の文章は破綻している。
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私は、多毛や易感染性について、これをステロイド依存の一面だとは言わない。ほかの多くの副作用が、ステロイド依存の観点から説明可能だ、という主張のどこがおかしいのか?
そのような私の主張から「ステロイドで何かしらの副作用が出たら、ほぼステロイド依存ということになってしまう」と導くのは、まさに拡大解釈というものだ。論理的に氏の文章は破綻している。
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これは笑止だ。あさイチの番組、およびそのスタッフが制作したNHKスペシャルについての内容解説と問題点は既に記した(→こちら)。氏が引用するサイトについても解説済みだ(→こちら)。
テレビ番組のHPの記載が、cam_engl氏の主張の唯一の裏付けなのだろうか?なおかつ、この文章には記名がない。番組スタッフが匿名で記した文章だ。新聞記者による記名記事よりも劣る。
ちなみにcam_engl氏のブログはさらに劣る。テレビ番組のサイトであれば責任の所在が一応あるが、氏のブログにはまったくそれがない。無責任の極みだ。いくら体裁を整えようが、2ちゃんねるや便所の落書きの延長上でしかない。
氏が、TV番組のサイトをソースとして引用するということは、氏以外に「ステロイド外用に依存はない」と明言する医師がいないということを物語っている。
「他にも、依存はないとHPやブログで書いている専門家を私は知っている」とあるが、もし、実名であるなら、是非引用して教えて欲しい。cam_engl氏ご本人かもしれない。
また、氏はコメント欄での質問にこう答えている。
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これは笑止だ。あさイチの番組、およびそのスタッフが制作したNHKスペシャルについての内容解説と問題点は既に記した(→こちら)。氏が引用するサイトについても解説済みだ(→こちら)。
テレビ番組のHPの記載が、cam_engl氏の主張の唯一の裏付けなのだろうか?なおかつ、この文章には記名がない。番組スタッフが匿名で記した文章だ。新聞記者による記名記事よりも劣る。
ちなみにcam_engl氏のブログはさらに劣る。テレビ番組のサイトであれば責任の所在が一応あるが、氏のブログにはまったくそれがない。無責任の極みだ。いくら体裁を整えようが、2ちゃんねるや便所の落書きの延長上でしかない。
氏が、TV番組のサイトをソースとして引用するということは、氏以外に「ステロイド外用に依存はない」と明言する医師がいないということを物語っている。
「他にも、依存はないとHPやブログで書いている専門家を私は知っている」とあるが、もし、実名であるなら、是非引用して教えて欲しい。cam_engl氏ご本人かもしれない。
また、氏はコメント欄での質問にこう答えている。
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処方率と受診率は異なる。質問者は「日本は、健康保険制度で安く、使用できますので、何のためらいも無く安易に漫然とステロイドが使われてしまいます」と、問うている。
それに対し、氏は、(受診した場合には)欧米の医師のほうがステロイドの処方率が高い、と答えている。木で鼻をくくったような不親切かつ読者をミスリードしようする意図を感じさせる回答だ。
氏が引用した論文中に下のような表がある。
処方率と受診率は異なる。質問者は「日本は、健康保険制度で安く、使用できますので、何のためらいも無く安易に漫然とステロイドが使われてしまいます」と、問うている。
それに対し、氏は、(受診した場合には)欧米の医師のほうがステロイドの処方率が高い、と答えている。木で鼻をくくったような不親切かつ読者をミスリードしようする意図を感じさせる回答だ。
氏が引用した論文中に下のような表がある。
皮膚科の一日当たりの患者数は、日本62人に対して欧米では26~33人、アトピー性皮膚炎(AD)の率は、日本では17%、欧米では10~14%だ。
欧米では、患者一人あたりの診療単価が高く(健康保険制度の違い)、AD患者の受診率が低いことを物語っていると私は考える。だから、proactive療法が推奨されるのだ(受診して薬をもらって週2回だけでもいいから外用してください、ということ。→こちら)。
当然、再診率も悪いだろう。ステロイド外用・内服の処方率が高くても、長期連用にならなければ、依存には陥りにくい。
2013.02.07
欧米では、患者一人あたりの診療単価が高く(健康保険制度の違い)、AD患者の受診率が低いことを物語っていると私は考える。だから、proactive療法が推奨されるのだ(受診して薬をもらって週2回だけでもいいから外用してください、ということ。→こちら)。
当然、再診率も悪いだろう。ステロイド外用・内服の処方率が高くても、長期連用にならなければ、依存には陥りにくい。
2013.02.07