クロフィブラート軟膏のパイロットスタディ・ケース1(その3)
ケース1のかた(→こちら と →こちら)のその後です。
クロフィブラート軟膏再開5日めで、はっきりと改善しました。 ですから、この方の場合は、クロフィブラート軟膏が奏功していることは確定的です。
写真を時系列で並べました。
外用前
クロフィブラート軟膏再開5日めで、はっきりと改善しました。 ですから、この方の場合は、クロフィブラート軟膏が奏功していることは確定的です。
写真を時系列で並べました。
外用前
白色ワセリン外用2週間後
クロフィブラート軟膏外用2週間後
クロフィブラート軟膏中止6日後
クロフィブラート軟膏外用再開5日後
外用前
白色ワセリン外用2週間後
クロフィブラート軟膏外用2週間後
クロフィブラート軟膏中止6日後
クロフィブラート軟膏外用再開5日後
彼には、このあと、一年間の長期外用を続てもらい、長期使用後のリバウンドの有無を確認する予定です。
先に書きましたが、彼はステロイド依存・リバウンドではなく、何かの環境系悪化因子(猫?)が疑われるケースなので、なんとかこの先半年くらいの間に飼い猫をどうするか、対策を考えてほしてほしいものです。半年というのは、猫のアレルゲンは、家から居なくなったあとも、半年ほどは残留するからです。半年+半年=一年で、一年後にクロフィブラート軟膏を中止してみて、悪化しなければ作戦成功です。
一年後に中止→外用前よりも強い皮膚炎の悪化: クロフィブラート軟膏によるリバウンドの可能性あり。
一年後に中止→外用後と同じくらいの湿疹に戻る: クロフィブラートには悪化要因を遮断する効果はあるが、長期外用によって過敏性を改善する効果はない。
一年後に中止→外用前よりも良い状態が続く: 1)患者による環境対策が奏功した、または、2)クロフィブラートには長期外用によって過敏性を抑える効果があるかもしれない
といった解釈となります。
クロフィブラート軟膏は、軽い炎症は抑えるが強い炎症は抑えない、と、動物実験の結果から示唆されていますが、彼の脚の湿疹のような比較的強い皮膚炎も、抑える力はあるようです。ステロイド依存・リバウンドでなく、ステロイドを使用しておらず、しかし湿疹が治まらなくて、原因もわからない、というケースで使えるのかもしれません。
その一方で、ケース3(→こちら)の方のような、ステロイド依存・リバウンド時の強い炎症は抑えられないのかもしれません。しかし、現時点で、数名の方の経過を見ている限りでは、明らかにステロイド依存・リバウンドの方で、最初の2週間(ワセリンかクロフィブラート入りかわからない)で改善している例が複数あるので、もしこれらの方が使っていた軟膏がクロフィブラート入りのほうであったならば、ステロイド依存・リバウンドの炎症でも効くケースもあるということになります。 はっきりさせるためには、症例を増やす必要があります。患者の方々の申込みをお待ちしております。 (注:現在は試験終了しました。申込は受け付けておりません)
2012.08.24
先に書きましたが、彼はステロイド依存・リバウンドではなく、何かの環境系悪化因子(猫?)が疑われるケースなので、なんとかこの先半年くらいの間に飼い猫をどうするか、対策を考えてほしてほしいものです。半年というのは、猫のアレルゲンは、家から居なくなったあとも、半年ほどは残留するからです。半年+半年=一年で、一年後にクロフィブラート軟膏を中止してみて、悪化しなければ作戦成功です。
一年後に中止→外用前よりも強い皮膚炎の悪化: クロフィブラート軟膏によるリバウンドの可能性あり。
一年後に中止→外用後と同じくらいの湿疹に戻る: クロフィブラートには悪化要因を遮断する効果はあるが、長期外用によって過敏性を改善する効果はない。
一年後に中止→外用前よりも良い状態が続く: 1)患者による環境対策が奏功した、または、2)クロフィブラートには長期外用によって過敏性を抑える効果があるかもしれない
といった解釈となります。
クロフィブラート軟膏は、軽い炎症は抑えるが強い炎症は抑えない、と、動物実験の結果から示唆されていますが、彼の脚の湿疹のような比較的強い皮膚炎も、抑える力はあるようです。ステロイド依存・リバウンドでなく、ステロイドを使用しておらず、しかし湿疹が治まらなくて、原因もわからない、というケースで使えるのかもしれません。
その一方で、ケース3(→こちら)の方のような、ステロイド依存・リバウンド時の強い炎症は抑えられないのかもしれません。しかし、現時点で、数名の方の経過を見ている限りでは、明らかにステロイド依存・リバウンドの方で、最初の2週間(ワセリンかクロフィブラート入りかわからない)で改善している例が複数あるので、もしこれらの方が使っていた軟膏がクロフィブラート入りのほうであったならば、ステロイド依存・リバウンドの炎症でも効くケースもあるということになります。 はっきりさせるためには、症例を増やす必要があります。患者の方々の申込みをお待ちしております。 (注:現在は試験終了しました。申込は受け付けておりません)
2012.08.24