沖縄での療養プロジェクト(海辺の家族)について
まず最初に、前記事(→こちら)の補足です。沖縄からの帰りの飛行機内でのデータを追記します。
湿度は、行き(名古屋→那覇)のときほどには低下していません。最低でも30%を割っていません。
これはどういうことかというと、絶対湿度を算出してみると判ります。
これはどういうことかというと、絶対湿度を算出してみると判ります。
絶対湿度は、名古屋に比べて沖縄は二倍弱あります。絶対湿度というのは、空気中に含まれる水分の絶対量を示すもので、この時期、名古屋は沖縄に比べて乾燥している、ということです。
たとえば、宜野座ビーチの湿度(厳密には相対湿度といいます)は32%と、名古屋の数字よりも低いですが、実は絶対湿度は高いので、乾燥しているのは名古屋のほうなのです。「冬の室内の湿度は40%を保ちましょう」とよく言われますが、あくまで低い気温下でのことです。宜野座の気温35℃で、湿度が40%あったら、蒸し暑いでしょう。
片山先生からのメールにこんな一節がありました。
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南方の海には案外先生方が気付いていないかもしれない大きなメリットがあります。
それは潮風です。
ハワイや沖縄に行って良くなる人も、案外海で泳いでいません。
そも そも重度の場合、痛すぎて海水につかれませんし、人目も気になって泳げません。
ある程度改善してから泳ぎだします。
ビーチやテラスで潮風にあたってのんびり読書でもしているだけで改善します。
「気持ち良い潮風」これがとても良いのです。精神的な安らぎ?適度な湿度?紫外線?何が良く作用しているのかは分かりませんが、南方に行って改善した人の多くが実感します。
極端な場合、飛行機から降り立った途端に身体が楽になり改善しだしたのを実感するという人もいるくらいです。
だから、南の海での療養で、海につかることは必須では無いと感じています。
なので、あえて名前を付けるのであれば、「海洋療法」では無く「海洋性気候療法」だと思って います。
=====
片山先生のおっしゃるところは、私は「適度な絶対湿度の風は心地よい」ということだと解釈します。名古屋の方がこの時期に沖縄に行くと、それだけで保湿されるということですね。
話を戻して、名古屋から那覇への機内では相対湿度が20%を切るまで下がったのに、那覇から名古屋の帰りの機内では30%以上を保っていたのは、名古屋を出発した時に機内に入り込んだ空気は絶対湿度が低く、那覇から機内に入り込んだ空気は絶対湿度が高かったからです。
これの意味するところは、暖かい都市から寒い都市に向かう(北上する)飛行機よりも、寒い都市から暖かい都市に向かう(南下する)飛行機のほうが、皮膚への負担が大きい、悪化しやすい、ということです。南下する機内では、北上する際よりも、より念入りな保湿(水分をスプレーでかけるとか、ワセリンを塗っておくとか)をした方が良いでしょう。
ただし、飛行機を降りた後は、南では北よりも絶対湿度が高く、保湿が不要になることが多いし、北では逆に保湿が必要になることが多いですけどね。
「冬に南に行くときは飛行機に乗る前に、北に行くときは飛行機を降りてから保湿」と覚えておくといいです。
たとえば、宜野座ビーチの湿度(厳密には相対湿度といいます)は32%と、名古屋の数字よりも低いですが、実は絶対湿度は高いので、乾燥しているのは名古屋のほうなのです。「冬の室内の湿度は40%を保ちましょう」とよく言われますが、あくまで低い気温下でのことです。宜野座の気温35℃で、湿度が40%あったら、蒸し暑いでしょう。
片山先生からのメールにこんな一節がありました。
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南方の海には案外先生方が気付いていないかもしれない大きなメリットがあります。
それは潮風です。
ハワイや沖縄に行って良くなる人も、案外海で泳いでいません。
そも そも重度の場合、痛すぎて海水につかれませんし、人目も気になって泳げません。
ある程度改善してから泳ぎだします。
ビーチやテラスで潮風にあたってのんびり読書でもしているだけで改善します。
「気持ち良い潮風」これがとても良いのです。精神的な安らぎ?適度な湿度?紫外線?何が良く作用しているのかは分かりませんが、南方に行って改善した人の多くが実感します。
極端な場合、飛行機から降り立った途端に身体が楽になり改善しだしたのを実感するという人もいるくらいです。
だから、南の海での療養で、海につかることは必須では無いと感じています。
なので、あえて名前を付けるのであれば、「海洋療法」では無く「海洋性気候療法」だと思って います。
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片山先生のおっしゃるところは、私は「適度な絶対湿度の風は心地よい」ということだと解釈します。名古屋の方がこの時期に沖縄に行くと、それだけで保湿されるということですね。
話を戻して、名古屋から那覇への機内では相対湿度が20%を切るまで下がったのに、那覇から名古屋の帰りの機内では30%以上を保っていたのは、名古屋を出発した時に機内に入り込んだ空気は絶対湿度が低く、那覇から機内に入り込んだ空気は絶対湿度が高かったからです。
これの意味するところは、暖かい都市から寒い都市に向かう(北上する)飛行機よりも、寒い都市から暖かい都市に向かう(南下する)飛行機のほうが、皮膚への負担が大きい、悪化しやすい、ということです。南下する機内では、北上する際よりも、より念入りな保湿(水分をスプレーでかけるとか、ワセリンを塗っておくとか)をした方が良いでしょう。
ただし、飛行機を降りた後は、南では北よりも絶対湿度が高く、保湿が不要になることが多いし、北では逆に保湿が必要になることが多いですけどね。
「冬に南に行くときは飛行機に乗る前に、北に行くときは飛行機を降りてから保湿」と覚えておくといいです。
写真は左から、ホテル日航アリビライベントプランナーの瓜生玲さん、私、海辺の家族・山辺の家族の代表で医師の片山琢也さん、片山さんの助けで4年前に沖縄で療養してその後司法試験に合格して現在弁護士3年目の鈴木禎司さん。
4人で集まって何を相談したかと言うと、沖縄でのアトピー療養施設の具体化計画です。
話の発端は、瓜生さんが片山さんのHPを見て、自分は沖縄でマンスリーマンションを運営する仕事もしているので、あくまでビジネスではあるけれども、どうせなら世の役に立つことをしたいので、協力できないかと申し出たことです。片山さんが現地に赴いて、自身の4年前の体験に鑑みて、「これなら療養に向いている」と判断しました。しかし、彼は北海道の温泉宿を購入して、アトピーの療養所を作ろうとしたのですが、経営的にうまくいかなかった経験があり、おそらく自信が無かったのでしょう、私(を含む複数の医師)に相談して来ました。私は、彼が変なコンサルタントに引っかかったか、危ない投資話でももちかけられたかと最初思ったのですが、詳しく話を聞くと、必ずしもそうでもなさそうなので、現地を見にいきました。その翌日、こんどは北海道と沖縄から片山さんと瓜生さんが名古屋に来て、たまたま名古屋で弁護士をしている鈴木さんも加わっていっしょに食事をした、そういう流れです。
瓜生さんの管理するマンスリーマンションは沖縄県宜野座村漢那2042-5にあるリゾートマンショントォーラスⅡといいます。
4人で集まって何を相談したかと言うと、沖縄でのアトピー療養施設の具体化計画です。
話の発端は、瓜生さんが片山さんのHPを見て、自分は沖縄でマンスリーマンションを運営する仕事もしているので、あくまでビジネスではあるけれども、どうせなら世の役に立つことをしたいので、協力できないかと申し出たことです。片山さんが現地に赴いて、自身の4年前の体験に鑑みて、「これなら療養に向いている」と判断しました。しかし、彼は北海道の温泉宿を購入して、アトピーの療養所を作ろうとしたのですが、経営的にうまくいかなかった経験があり、おそらく自信が無かったのでしょう、私(を含む複数の医師)に相談して来ました。私は、彼が変なコンサルタントに引っかかったか、危ない投資話でももちかけられたかと最初思ったのですが、詳しく話を聞くと、必ずしもそうでもなさそうなので、現地を見にいきました。その翌日、こんどは北海道と沖縄から片山さんと瓜生さんが名古屋に来て、たまたま名古屋で弁護士をしている鈴木さんも加わっていっしょに食事をした、そういう流れです。
瓜生さんの管理するマンスリーマンションは沖縄県宜野座村漢那2042-5にあるリゾートマンショントォーラスⅡといいます。
先回の記事でUPした宜野座のビーチ側から見たところ。ビーチに近く徒歩で行けます。
間取りは2LDK。ツインベッドの寝室が二つあります。間取り的には、ホテルのスイートルームがちょうどこんな感じです。
左から寝室1、寝室2、クローゼット。
左から寝室1、寝室2、クローゼット。
ダイニング兼リビング。
キッチン、冷蔵庫、洗濯機。タオルは付属しているそうです。
下はベランダからの眺めです。片山先生からのメールを引用します。
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深谷先生が見学に行かれたコンドミニアムも、一番私が良いと思ったのは人目につかない潮風の気持ち良いバルコニーがあったことです(深谷先生に言い忘れてしまいましたので、チェックされたか不安です)バルコニーがあっても、前の通りから丸見え、隣の部屋のバルコニーから丸見えではアトピーの人にはダメです。今回のコンドミニアムは前面は海、隣のバルコニーともしっかり仕切りがある。安心してバルコニーで裸になって読書したり日光浴をしたりできます。
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深谷先生が見学に行かれたコンドミニアムも、一番私が良いと思ったのは人目につかない潮風の気持ち良いバルコニーがあったことです(深谷先生に言い忘れてしまいましたので、チェックされたか不安です)バルコニーがあっても、前の通りから丸見え、隣の部屋のバルコニーから丸見えではアトピーの人にはダメです。今回のコンドミニアムは前面は海、隣のバルコニーともしっかり仕切りがある。安心してバルコニーで裸になって読書したり日光浴をしたりできます。
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瓜生さんは、この物件を4部屋を年間300万円ほどで借り上げて(実際、ネット上でも家具の無いスケルトンの賃貸で月6~6.5万で出ています)、家具や什器備品を購入して短期滞在できるようにして、月額20万円ほどで貸し出すというビジネスをしています。
年に4か月借り手が現れれば、とりあえず借りた分の元は取れるということです。もともと若いころからずっとホテルマンであったので、部屋の管理には慣れているということなのでしょう。
この地区にはこういった物件が多くあるようで、その背景には沖縄の基地問題があります。宜野座は辺野古に近く、アメリカ軍の関係者を当て込んで、こういう賃貸物件が多く作られたようです。
現在は、リタイアした夫婦らが冬場のショートステイに利用することが多く、さらに借り手を開拓しようとネットで検索していて、片山さんを知ったようです。
おそらく、月20万円でショートステイしようという人は、患者の中でも裕福で時間のある方ですから、非常に限られます。しかし居ないわけでは無い。(注:今回アトピー患者に貸し出すにあたっては、かなり格安になるようです→こちら)
また、数あるこういった物件の中で、あえて、沖縄の中でもここに滞在して療養しようとするメリットがあるとしたら、このマンスリーマンションを取り巻く人間環境・人のつながりでしょう。
下は、瓜生さんと、隣にいる女性は田代さんと言って、沖縄でよくなるので、数年前に移住して結婚もされた方です。片山さんの人脈で、私が行った日に一緒に案内してくれました。
年に4か月借り手が現れれば、とりあえず借りた分の元は取れるということです。もともと若いころからずっとホテルマンであったので、部屋の管理には慣れているということなのでしょう。
この地区にはこういった物件が多くあるようで、その背景には沖縄の基地問題があります。宜野座は辺野古に近く、アメリカ軍の関係者を当て込んで、こういう賃貸物件が多く作られたようです。
現在は、リタイアした夫婦らが冬場のショートステイに利用することが多く、さらに借り手を開拓しようとネットで検索していて、片山さんを知ったようです。
おそらく、月20万円でショートステイしようという人は、患者の中でも裕福で時間のある方ですから、非常に限られます。しかし居ないわけでは無い。(注:今回アトピー患者に貸し出すにあたっては、かなり格安になるようです→こちら)
また、数あるこういった物件の中で、あえて、沖縄の中でもここに滞在して療養しようとするメリットがあるとしたら、このマンスリーマンションを取り巻く人間環境・人のつながりでしょう。
下は、瓜生さんと、隣にいる女性は田代さんと言って、沖縄でよくなるので、数年前に移住して結婚もされた方です。片山さんの人脈で、私が行った日に一緒に案内してくれました。
彼女のように、沖縄の気候などが合って、改善した人、治った人たちが組織されて、療養しようという患者たちを支える仕組みが出来れば、このマンスリーマンションを選ぶメリットがあるでしょう。また、それでうまく機能するようなら、周辺でさらに格安の物件をさがして開拓することができます。
私は、今回、近隣の病院に、「もしこういう施設が出来たら、緊急時の対応よろしくお願いします」という挨拶をしてきました。瓜生さんは、地元のラジオ番組も担当しているようで(いろいろやっている方のようです)、地域の患者、元患者たちに呼びかけてくれます。
この地区が基地の移転先に近いことを考えると、将来的に、基地対策の沖縄補助の一環として、アトピーの療養施設に対する何らかの公的補助が受けられる可能性もゼロではありません。そのためには、計画だけではなく、ある程度の実績が必要です。そのためにまず、経済的時間的に余裕のある方を対象として開始するのは意味があります。
このプロジェクトに関して、瓜生さんは通常のビジネスとしての利潤を得ますが、片山先生、私、田代さんらは、まったく利潤は得ません。むしろ沖縄への飛行機代など自腹なのでマイナスです。
良いことだと思うから協力しています。
将来的に、もしより大きな事業に育つ場合には、片山先生は北海道から沖縄に移住して(彼自身のアトピーのためにもその方が良いでしょう)、専念されるかもしれない。しかし、私はそこには加わらないし、ここではっきりと宣言しておきますが、このプロジェクトに関して利潤を得ることは将来にわたって一切無いです。
また、この「沖縄アトピー療養計画」は、脱ステ・ステ使用には一切こだわるものではありません。ここは特に強調しておきたいと思います。沖縄という気候が向いている方・あるいは向いているかどうか確認したいという方のためのプロジェクトです。
沖縄で療養するという以外の一切のアトピー関連商品の宣伝もしないし、そういう申し出は排除します。この辺は片山先生がしっかり仕切られるとは思いますが。
片山先生のブログは、下記になります。今後の進捗状況などは適宜報告されるでしょう。この計画がうまくいく幸運を祈ります。
http://ameblo.jp/umibenokazoku/
(2015.3.22)
私は、今回、近隣の病院に、「もしこういう施設が出来たら、緊急時の対応よろしくお願いします」という挨拶をしてきました。瓜生さんは、地元のラジオ番組も担当しているようで(いろいろやっている方のようです)、地域の患者、元患者たちに呼びかけてくれます。
この地区が基地の移転先に近いことを考えると、将来的に、基地対策の沖縄補助の一環として、アトピーの療養施設に対する何らかの公的補助が受けられる可能性もゼロではありません。そのためには、計画だけではなく、ある程度の実績が必要です。そのためにまず、経済的時間的に余裕のある方を対象として開始するのは意味があります。
このプロジェクトに関して、瓜生さんは通常のビジネスとしての利潤を得ますが、片山先生、私、田代さんらは、まったく利潤は得ません。むしろ沖縄への飛行機代など自腹なのでマイナスです。
良いことだと思うから協力しています。
将来的に、もしより大きな事業に育つ場合には、片山先生は北海道から沖縄に移住して(彼自身のアトピーのためにもその方が良いでしょう)、専念されるかもしれない。しかし、私はそこには加わらないし、ここではっきりと宣言しておきますが、このプロジェクトに関して利潤を得ることは将来にわたって一切無いです。
また、この「沖縄アトピー療養計画」は、脱ステ・ステ使用には一切こだわるものではありません。ここは特に強調しておきたいと思います。沖縄という気候が向いている方・あるいは向いているかどうか確認したいという方のためのプロジェクトです。
沖縄で療養するという以外の一切のアトピー関連商品の宣伝もしないし、そういう申し出は排除します。この辺は片山先生がしっかり仕切られるとは思いますが。
片山先生のブログは、下記になります。今後の進捗状況などは適宜報告されるでしょう。この計画がうまくいく幸運を祈ります。
http://ameblo.jp/umibenokazoku/
(2015.3.22)
私が作製した中間分子量ヒアルロン酸化粧水「ヒアルプロテクト」のショップはこちら(下の画像をクリック)